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会社案内

(有)アグリウエザー

  • 本社〒069-0841 北海道江別市大麻元町164-24
    TEL:011-388-2323
  • URLhttp://www.agw.jp

あいさつ

 弊社”アグリウエザー”は農業と気象の交差点を追求する!をスローガンに、平成6年4月に設立され ました。社名の”アグリウエザー”は「農業気象」をそのまま表現したものです。

 弊社の主な業務内容は以下のとおりです。

(1)気象観測ロボット「ウエザーバケット」の販売と技術サポート
(2)農業気象情報WEB配信システムの構築
(3)農業気象調査と専門技術解析
(4)農業気象に関する各種解析ソフトウェアの作成

 さて、日本の農業生産技術は世界に誇るものだと言われています。しかし、本当にそうでしょうか?
自給率わずか40%程度、農業生産者の平均年齢は65歳以上、深刻な農業後継不足、等々 日本の農業 を取り巻く現状は寂しい限りであり、その中にあって農業生産技術は最高レベルと言っても自己満足の世界 だと感じるのは私だけでしょうか!?
 ”技術とは何か?”それは他社へ伝達可能なもの、そして次の世代へ継承可能なものであり、少なく とも数値で表現可能なものでなければなりません。すなわち”技術”とは”勘や経験”のように数値で表 せないものと対局に位置するものです。

 次に、農業生産は気象条件に支配されており、気象は圃場の地形条件によって大きく異なるという ことは誰もが認める事実です。したがって農業生産技術を論じる場合は、その根拠に圃場の気象条件 が明確に示さなければなりません。例えば肥料の投入時期と量は?農薬の散布時期と量は?等々、そ れらの最適時期と量を決定するためにはその年の気象経過がベースになければなりません。
しかし、その重要なはずの気象データとして記録し、それを生産技術と結び付けようという農業生産者は 決して多いとは言えません。これが日本の農業生産技術の実態であり、農業生産の現場から発せら れる”安全・安心な農作物”という謳い文句も空虚な響きに感じてしまいます。

 一方、気象観測機器はと言えば、生産者個人でも入手可能な価格となり、気象観測は今や パブリックな存在からパーソナルな存在へと移行しました。現在のネット市場では玩具のような 格安の海外製品も目にするようになりましたが、日本の農業現場において業務用として用いる には観測精度と耐久性それに敏速なサポート体制が必要となります。
そこで弊社は函館市の情報通信会社と協力し、圃場設置用の自動気象観測ロボット”ウエザー バケット”を共同開発致しました。世界初の”一体型・可搬型”を目指す開発までの道のりは容易 ではありませんでしたが、苦労の甲斐があり多くのメディアから”次世代を担う気象ロボット” として高い評価を受けることができました。しかし、その後のお客様の多くは環境分野や建設・ 土木分野そして教育分野であり、当初の目的であった農業分野のお客様は未だに多いとは言え ないのが現状です。現在ウエザーバケットを世に出してから早や5年の歳月が経過しました。

気象観測システム
「ウエザーバケット」

 ところが最近お新聞で次の記事が目に飛び込んできました。
『ベテラン農家の技伝承 -農水省:ベテラン農家の優れた技術を伝承しよう。農林水産省は2010 年度から栽培技術に関するノウハウなどの情報を蓄積し、多くの生産者が活用できるデータベースや システムの開発に乗り出す方針を固めた。(中略)さまざまな農作物の状態や気象条件の下「水やりや 施肥によって、どんな変化が起きたか」といった農作物データを集積、他の生産者に最適な技術アドバ イスを提供する仕組みだ』(北海道新聞 2009.8.23朝刊)
 やっと我々が唱えてきたことが動き始めたのか?やっとウエザーバケットの活躍できる時代が到来した のか?込み上げてくる熱い気持ちと本当なのか?という冷めた気持ちが交差し、しばし会社設立から の年月を思い浮かべました。しかし、例え不安な気持ちが勝ろうと、また現在の日本農業が十分は目を 向けてくれないにしても、私達は会社設立の意思を再認識し、力強く前に進もうと思います。
私達はこれからもますます日本農業への気象観測の普及と啓蒙活動に邁進しようと思います。
何故なら圃場の気象観測は日本農業の発展に必ず必要であると信じるからです。
そして、子供たち、孫たちのために日本の農業を潰すことは出来ないと信じるからです。